視力検査の前に近視や乱視、遠視などの度の強さを測定します。
また、コンタクト処方の時に角膜のカーブを測定します。
眼鏡もコンタクトもしないで測る視力を裸眼視力、きちんと度をあわせた眼鏡やコンタクトをして測る視力を矯正視力といいます。
近視、乱視、遠視のせいで視力がおちているのか、何かの病気のせいで視力が落ちているのかを見分けるのは眼科の診察の第一歩で非常に大切な検査です。
そのためには矯正視力が正確に測れることが重要です。
結膜、角膜、虹彩、水晶体など眼球の前のほうを拡大して観察する検査です。
患者さんの眼に特殊なレンズを接着して観察すれば、眼底を拡大して細かい変化を観察することもできます。
眼球の内圧を測定する検査です。
検診などでは空気が飛び出る器械で測定しますが、当院では、アプラネーショントノメーターといって、より正確な方法で測定しますし、何も感じないうちに測定できます。
光をあてて眼底、網膜の状態を観察する検査です。
光をあてると瞳孔が小さくなり充分観察できませんので、必要な場合は散瞳剤を点眼して瞳孔が光をあてても縮まないようにしてから検査します。
散瞳剤の効果が出るまでに時間がかかりますので、待ち時間があります。
また、散瞳剤の効果は3~4時間続きますので車の運転はひかえてください。
眼底検査では検査している医師しか観察できない眼底の状態を写真にとって、患者さんも見られるようにしたり、記録に残すためにとります。
令和3年、新しい広角眼底カメラを導入しました。従来のカメラと比較して、広範囲を撮影でき、また、散瞳しない状態や、白内障があっても良好な写真を撮ることができます。また、モニター画面で拡大して高精細な画像で観察できるため、今まで見つからなかった小さな病変も見つけることができ大変役に立つ検査となっています。
糖尿病網膜症の定期検診や眼底中心部の病変を検査するのに瞳を開く時間がいらなくなり、また終わった後に見にくくなることもなくなり大変便利になりました。
動的視野検査と静的視野検査の2種類の検査があります。
視野が狭くなっていたり、部分的に見えないところがあったりしないか調べる検査です。
緑内障の患者さんでは進行の度合いを診るために定期的に測定します。
眼底中心部の網膜の断層像を撮影したり、網膜の厚みを測定することができます。
初期の緑内障の診断に威力を発揮します。
加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、黄斑前膜などの疾患で網膜中心部の腫脹や,傷みなど細かい異常を三次元的に検出することができます。
検査機器ではありませんが、治療に使います。
眼底出血、糖尿病網膜症、網膜剥離裂孔、緑内障などの治療に使います。