トピックスの欄で説明してますように、近年世界中で子供の近視が増えており、近視に関する研究もたくさん行われるようになってきました。
近視人口が増えている原因は、やはりスマフォなどの普及により、近くを見る時間が増えていることが一番大きいです。
近視の進行は成長期、身長の伸びる時期に一番進行します。従って、小学生から中学生くらいに一番進行します。
近年は小学校低学年から、毎年どんどん進行してしまう子もたくさんいます。そのような子供さんは大人になる頃には非常に強い近視となって、
緑内障や他の眼底の病気などのリスクも上がってきます。
そのため、何とか近視の進行を抑えることができないかという研究が行われ、止めることはできないまでも、3割から5割くらい抑えられる方法が
分かってきました。
点眼薬、特殊眼鏡、特殊コンタクトレンズ、赤色光線などが効果が認められ、少しずつ使われるようになりました。しかし、日本で正式に、近視治
療として認められているのは、R7年春に認可された低濃度アトロピン点眼薬(リジュセアミニ)のみです。しかし、近視治療用として承認されては
いませんが、すでに以前より視力矯正用として使われてきている、多焦点ソフトコンタクトレンズ(もともと老眼世代のためのコンタクトレンズ)
や、オルソケラトロジーレンズといって夜間装用する特殊なデザインのハードコンレンズが効果があることがわかり使われています。
ただ、これらの治療の多くは保険診療として認められず自費診療となり、経済的負担が大きく、また、小学生の低中学年くらいから始める必要があり、保護者の理解と協力、熱意が必要になってきます。
当院では、低濃度アトロピン、多焦点ソフトコンタクトレンズ、オルソケラトロジーといった近視進行抑制治療を行っております。お気軽にご相談ください。